学校ブログ

「音楽と理科のコラボ」

このブログコーナーでは、これから授業での取り組みや、クラブ活動も紹介をしていきます。

今回は、若い先生の授業をご紹介します。

理科の吉山先生と、音楽科の安藤先生はいずれも本校卒業生です。

以下、吉山先生によるレポートです。

 

中学2年生の理科(物理分野)の授業では、年度初めから波動分野を扱っています。今回、音波の授業の一環で、音楽科の安藤先生との教科横断授業を行いました。

 

まず、音の三要素のうち「音の大きさ」「音の高さ」について、実際の弦楽器を用いながらこれまでの授業内容を復習しました。ギターのチューニングを実演し、弦の張り具合による音の高さの変化を説明したほか、オーケストラで用いられる弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)を演奏し、それぞれ大きさの異なる弦楽器が奏でることのできる音域を紹介しました。

次に、音の三要素のうち「音色」について、音叉・ピアノ・ギター・ヴァイオリンそれぞれの楽器が奏でる「ラ(A)」の音を、オシロスコープのアプリを用いて波形を観測しました。同じ「ラ(A)」の音でも波形が異なること、弦楽器の奏でる音には種々の倍音が混ざることを確認しました。

最後に、ギターの開放弦で聞こえる音程と、弦の1/2の点、1/3の点でそれぞれ押さえたときに聞こえる音程から、ドレミファソラシドの振動数の比を考察しました。「ド・ミ・ソ」など簡単な和音(コード)の振動数の比についても触れることができました。

 

今後も、理科の学習内容を身近なものと関連付け、他分野・他教科とも融合した授業を積極的に行っていきたいと考えています。