学校ブログ

ありがとうの循環

以前、学校の創立記念講演で聴いた、あるお話がずっと心に残っています。

「支援として、ただお金を寄付するだけではだめだ。それが、かえって相手の生きる意欲をそいでしまうこともあるから」

一見すると少し厳しい言葉に聞こえるかもしれません。でもその真意は、相手を「助けられるだけの人」として見るのではなく、一人の自律した人間として心から尊重する、温かい視点に満ちたものでした。

途上国や被災地で、本当に必要とされているもの。それは、自分の力で働き、その成果を誰かに喜んでもらうという「自分の出番」**があることではないでしょうか。

  自分の力で、生きる糧を得ること。自分の仕事を、誰かに認めてもらうこと

この「誰かの役に立っている」「誰かに喜びを与えている」という実感こそが、人が前を向くための本当のエネルギーになるのだと思います。

実は、この「お金と支援のあり方」について深く考え、自分の言葉で綴った本校の中学生がいます。2025年度の「おかねの作文コンクール」で見事大きな賞を受賞されました。

下のURLをクリックすると、このコンクールの受賞作品がお読みいただけます。

https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/sakubun_2025/

彼(足立くん)が伝えてくれたのも、単なる数字としてのお金ではなく、その先にある「人の営み」や「心の通い合い」の大切さ。学校で大切にされてきた精神を、自分なりに消化して発信してくれたことを、私たちもとても誇らしく感じています。

阪神・淡路大震災や東日本大震災のときも、同じことが言われていました。 物資が届く安心感はもちろんですが、それ以上に「忘れられていない」「どこかで誰かが応援してくれている」というつながりを感じること。そして、仕事を通じて社会と再び手をつなぐこと。

自分の働きが誰かの笑顔になり、その対価が自分の生活を支える。 そんな太古から続く「ありがとう」の循環こそが、社会の、そして経済の本来の姿なのかもしれません。

さて、この「ありがとう」の循環を、私たちも細々と継続しています。洛星での「東北に学ぶ」宗研や、実際に東北の被災地(大船渡、石巻、釜石、南相馬)などを訪問しての活動。そして聖ヴィアトール北白川教会での東北支援のミニバザーです。

3.11を忘れない!ということで、来る3月8日(日)、聖ヴィアトール北白川教会(京都市左京気北白川西蔦町22 市バス3番「北白川小倉町」)にて、9時からの主日ミサの後9時50分頃から東北の物産ミニバザー(東北マルシェ)を開きます。

買って、食べて応援(東北を忘れない)

洛星生が以前、大船渡でお世話になった水産物加工会社タイコウさんから、三陸の美味しいものをたくさん取り寄せます。また、今回は間に合いませんが、教会の信徒による手作り品や「ジャムおださん」(私…)の手作りマーマレードなどが出品されることもあります。今回は、第60回クリスマスタブローの記念ファイルも出品します

また、今回は間に合いませんが、教会の信徒による手作り品や「ジャムおださん」(私…)の手作りマーマレードなどが出品されることもあります。

「支援する・される」という壁をこえて、現地の皆さんが心を込めて作ったものを「買い」、美味しく「食べる」。これが、「ありがとう」の循環であり、東北の皆さんの明日の活力へとつながっていきます。

「忘れていないよ」というエールを込めて、この温かい循環の輪に加わってみませんか? 心よりお待ちしています。

校長