心に移りゆくよしなしごと~敬老の日によせて
今日9月21日は「敬老の日」です。各地でさまざまな催しが行われたようですが、北白川教会では先週13日(日)に「敬老感謝ミサ」が執り行われ、ソ神父様がお祈りと祝福を授けてくださいました。

普段教会でミサにあずかる最高齢は私の母で、今年で99歳になります。信徒の中には80歳以上の方もたくさんおられますが、皆さんお元気です。ミサの後はホールに集まり、長年にわたり長寿健康食の研究をされている家森幸男さん(家森さんも北白川教会の信徒です)から長生きのコツなどをお話しいただき、大いに盛り上がっていました。
北白川のお年寄りの皆さんは、本当に活動的です。庭の花壇をきれいに手入れしたり、チャリティーカフェで振る舞うお菓子を作ったり、ミニバザーを開いたり……と、日々生き生きと過ごされています。私の母もつい最近まで、月に一度「東北支援のバザー」を開いて頑張っていました。「みんなに喜んでもらえる」「誰かのために働ける」という気持ちこそがエネルギーの源であり、元気に過ごすための秘訣なのだと感じます。
ところで、「高齢」といえば、洛星白梅町の旧修道院聖堂も60歳を超えています。修道会が撤退してからは、ミサのための聖堂としての出番は年に2回ほどにとどまっていました。
しかし、創建当時、生徒たちが自宅から持ち寄ったお茶碗やお皿の破片で作られたモザイク画の「十字架の道行き」をはじめ、黒御影石の立派な祭壇や美しいステンドグラスなど、この聖堂には洛星にとってかけがえのない貴重な財産が詰まっています。
「より多くの人の心の安らぎや、人と人との輪をつなぐ場として活用していこう」と、京都教区の大塚司教様から許可をいただき、新しい活用の仕方を模索しています。
その手始めとして、9月18日と20日の文化祭の際、来校された方の「ほっこりスペース」として聖堂を開放しました。普段は保護者の方や外部の方にあまりお見せしない場所だったため、存在を知っていただく良い機会となりました。また、本会場の賑やかさから少し離れて、心を落ち着かせて休める場所としても好評でした。

聖堂入り口で私たちを迎えてくれるマリア像は、宗教研究館の横にあったものです。
この聖堂にあった膝づき台付きのベンチ椅子は、一度聖堂から撤去することになりました。祈祷用という特殊な構造ゆえに他に使い道がなく、「処分せざるを得ないかもしれない……」と一時は諦めかけていたのですが、幸いにも第二の人生を送る場所が出来ました。
一部は北白川教会の小聖堂やホールへと移され、また一部は洛星の校舎内にも数か所設置して、生徒たちの「ほっこりスペース」として残していくことになりました。

長年聖堂で、結婚式や告別式、卒業ミサ、入学ミサなど、たくさんの人々の人生の大切な節目に立ち会い、さまざまな思いが染み込んだ椅子たち。これからも誰かの役に立ち、「働ける場」があることを、椅子たちもきっと喜んでくれていると思います。
校長