目指せ Cosmos!
先日、美容院へ出かけたときのことです。店内に心地よく流れていたモーツァルトのソナタを聴いて、ふと昔の記憶がよみがえりました。そういえば、「ちゃんと練習してこないなら、おばあちゃんになっても『きらきら星』を弾いていなさい!」と、ピアノの先生から叱られたなあ、などと髪色を整えてもらう(つまり白髪染めです……)静かな待ち時間、ぼんやりと自分の中高生時代に思いを巡らせていました。思い返せば当時の私には、欠かさずチェックしていた2つの大きな「マイブーム」番組がありました。
ひとつは、喜多郎さんのテーマソングと石坂浩二さんのナレーションが印象的だった『シルクロード』です。画面に映し出される楼蘭の美少女(金髪のミイラさん)や敦煌莫高窟の映像に胸を躍らせ、学校の授業で「王昭君」の名が出てくると、頭の中で番組の風景と授業の知識がぴったり重なってワクワクしたものでした。乏しいお小遣いでハードカバーの本も買いました。
もうひとつは、カール・セーガン博士が監修した『コスモス』。実は私は物理や数学が大の苦手だったのですが、宇宙物理や天文学への憧れだけは人一倍強く(これはたぶん、夜空に輝くギリシャ神話の登場人物に影響されていたのでしょうが)、毎回夢中になって番組を観ては定期的に発刊される雑誌を購入してページをめくっていました。
教科書の知識と自分の興味が重なった瞬間のときめきや、たとえ苦手な分野であっても「知りたい」と感じた純粋な情熱。それらは大人になった今でも、私の中で心を豊かにしてくれる大切な思い出になっています。
さて、Cosmos 宇宙といえば、洛星では創立75周年記念事業として、今年の春休みから中学3年生から高校2年生までの生徒を対象とした「洛星×宇宙プロジェクト」を行っています。 宇宙開発の最前線に実際に触れ、生徒一人ひとりが宇宙や科学への解像度を高め、将来への期待をふくらませる——それがこの取り組みの目的です。
そして8月22日〜30日、プロジェクトの集大成となる米国NASA研修を実施いたしました!
現地では、フロリダ州にあるケネディ宇宙センターや、ワシントンD.C.のスミソニアン国立航空宇宙博物館などを訪問。NASA関係者や宇宙飛行士の方々の貴重なお話に直接耳を傾け、 さらに現地では、無事に約20キロ離れた地点から実際のロケット発射を見学するという大きな機会にも恵まれました。地響きとともに宇宙へと飛び立つロケットの迫力を体感し、生徒たちは言葉にならないほどの感動と刺激を受けた、とのことです。

(詳細はHPお知らせ 「洛星×宇宙プロジェクト」米国NASA研修の事前学習をご参照ください。事後報告も近日あがると思います)
文系・理系を問わず宇宙に関心を持つ生徒が集い、様々な角度から「宇宙空間でやりたいこと」を自らの問いとして深めてきたこのプロジェクト。
この研修を通じて宇宙開発の最前線に触れた生徒たちが、洛星での学びを糧に、全地球はもちろんのこと、いずれ「宇宙」にまでその活躍の地を大きく広げていってくれることを心より願っています。
校長
