2026年夏の国際交流その3
今回は、ウクライナ高校生と洛星生が交流について報告します。
8月3日(土)、ウクライナ西部・ポーランド国境に近い街、リヴィウにある「武道館学校」から9名の高校生をお迎えして、洛星高校の有志生徒たちと国際交流プログラムを行いました。
今回の交流を「ただその場を楽しむだけで終わらせないように」と、本番前の7月31日に事前学習を実施。ウクライナについてや、コミュニケーションに使う英語表現などをしっかりと準備して当日に臨みました。
当日は朝9時前に集合し、まずは妙心寺退蔵院での座禅体験と見学からスタート。



本校40期OBで退蔵院副住職の松山大耕さんが、座禅の心得や庭園についてお話ししてくださいました。主に英語での解説だったのですが、生徒たちはもちろん、同行した私たち教員やアイルランド出身のフォーブス先生にとっても、すごく勉強になる充実した時間でした。
ちなみに、座禅は15分ほどでしたが、リヴィウから来た高校生たちは、全員が合気道を習っているとのことで、座禅の時の座り方や姿勢が美しく決まっていました。それに比べてわが洛星生は、というと……。日頃あまり正座することがないらしく、「足がしびれた……」「座布団もっとください」とこぼしていました。

座禅を終えてからは学校に移動して、武道や文化の交流です。 夏休み中で少し部員は少なめでしたが、剣道部や柔道部を見学し、本校の柔道部員と一緒に体を動かしました。そのあとの茶道体験でも、みんなで和やかな時間を過ごすことができました。
午後からは、洛星40期OBの方のあたたかいご厚意で、ウクライナ生は京都駅近くで浴衣の着付け体験をさせていただきました。洛星生も「ぼくも浴衣着たいです!」と訴えていましたが、今回は我慢してもらいました。意外と浴衣来たことない、家に持ってない、という生徒が多く、京都なのに!?とちょっぴり衝撃を受けた小田でした……。
夕方にふたたび合流したあとは、一般の拝観が終わった後の「龍安寺」を特別に見学させていただきました。世界遺産の庭を松山さんの解説を聞きながら鑑賞しました。

そして夜は、宇多野ユースホステルに移動して雨の中「流しそうめん」の体験です。この頃には両校の生徒たちもすっかり打ち解け合っていて、会場は国境を越えたたくさんの笑顔と活気であふれていました。
ウクライナは依然として厳しい状況が続いていますが、ほんの少しの間だけでも心を空にする時間を持ち、異文化体験を通してリフレッシュしてもらえたかな……と嬉しく思います。
当初は「ウクライナの生徒たちのおもてなしができれば」という思いから企画したのですが、いざ蓋を開けてみると、実は洛星生にとっても日本(そして京都)のすばらしさを学ぶ貴重な場になったようです。
朝の退蔵院での座禅体験から、龍安寺の特別見学、そして夜の流しそうめんまで……この素晴らしい一日のすべてをアレンジしてくださった大先輩の松山大耕さんには、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。感謝。
小さな交流の場ではありましたが、この日の出来事が、彼らのこれからの長い人生において、何かの「一里塚」となれば。と願っています。
校長
