8月の祈り その2 「人の痛みに気づく心」を大切に
昨日、8月9日は、長崎に原子爆弾が投下されてから81年目を迎えた日でした。
この日長崎市で行われた平和祈念式典において、鈴木史朗市長は平和宣言の中で「平和の原点は『人間(ひと)の痛みがわかる心』である」という言葉を述べられました。これは、少年時代に被爆された故吉田勝二さんの言葉です。たとえ身体の痛みは消えても、心の痛みは消えない。原爆によって受けた傷がどんなに深いものか、想像するに余りあります。
原爆投下から81年もたった今、私たちは被爆経験ある方の言葉をしっかりと心に刻まなければなりません。
「平和の原点は。人間(ひと)の痛みがわかる心である」
この言葉は、洛星がこれまでずっと大切にしてきた想いと深く響き合います。本校の前校長も折に触れて、「ひとの痛みに気づく人になってください」「学ぶ楽しさを知る人になってください」という二つの言葉を生徒たちに伝えてきました。
私は、カトリックの全人教育が目指す「心・頭・体」のバランスが取れた人間像を、言葉をかみ砕いて分かりやすく生徒たちに伝えられるように努めておりますが、「人の痛みに気づくこと」がその中心にあること、それはキリストの「互いに愛し合いなさい」という言葉につながることには変わりません。
昨日の平和宣言を聞き、この大切なメッセージを今後も生徒たちへしっかりと伝え続けていきたいという思いを新たにいたしました。洛星の生徒たちが、正しい理解力、対話の力、そして豊かな想像力を育み、学園の祈りにあるとおり、「日本と国際社会の中で生き生きとした力」となって平和な世界を築いていけるよう、祈りを込めながら日々の教育に尽力してまいります。

洛星中学校の研修旅行は長崎での学びが中心です。例えば「被爆クスノキ」や「一本柱鳥居」を単なる観光モニュメントととらえず、そこに込められている祈り、人の心の痛みについても「正しい想像力」をもって接することの大切さを、生徒たちには伝えています。一つ一つの学び・小さな取り組みを大切に積み重ね、今年も11月に長崎の地を73期生が訪れます。
(71期研修旅行でのショット)
長崎が世界で最後の被爆都市でありますように。長崎そして広島の人々の切なる願いが日本中に、そして世界中に届きますように、祈念いたします。
校長