学校ブログ

8月の祈り その1

連日40度近い猛暑が続いております。

この厳しい暑さの中、熊本で被災された方々はどんなにおつらい思いをなさっていることでしょう。未だ余震が続く状況で、強い台風も接近しているとのこと。心が痛みます。まずは「できること」から。そして少しずつ「しなければならないこと」、さらには「やりたいこと」へと、復興や援助の輪が着実に広がっていくことを願ってやみません。今はただ、皆様の心身の安全と一日も早い復興をここでお祈りするばかりです。

今年もまた、8月がやってきました。81年前の 6日は広島に、そして9日は長崎に原子爆弾が投下された日です。

6日夜、プロ野球の広島 vs 巨人戦」の試合途中、では子だ主たちとタレントさんとともにジョン・レノンの『イマジン』を歌い、球場にいる皆で平和を祈る場面がありました。

広島の平和アピールで、思い起こすのは、1981年2月にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が広島を訪れ、ミサを捧げられた際のお話の中にあったフレーズです。

「戦争は人間のしわざです。

 戦争は死そのものです。

この明確で力強いメッセージが、教皇の声とともに、今でも鮮明によみがえってきます。現在、彼ヨハネ・パウロ2世はポーランド出身でした。彼のの祖国に隣接するウクライナの人々も、いつ収束するともしれない戦争に苦しんでいます。教皇の言葉は、決して過去のものではなく、今の世界に向けられた警鐘でもあります。

6月に亡くなられた美輪明宏さんは、長崎で被爆されました。少年の時に経験した8月9日の出来事、そしてその後の光景を文章に記し、インタビューでも語っておられます。その内容は非常に心を動かされるものであり、私は高校3年生の宗教の授業で生徒の皆さんに紹介しました。(https://www.asahi.com/articles/ASV6X1GQZV6XUEFT006M.html)三輪さんは、作家の三島由紀夫から「長崎出身でなかったら、君は存在しなかっただろう」と言われたそうですが、美輪明宏という方のあの強さは、長崎での凄惨な体験に由来していたのかもしれません。

被爆された方、第二次大戦を経験された方の高齢化が進み、記憶の継承が難しくなってきています。8月。日本に住む私たちは、ただ過去を思い出し、慰霊碑に刻まれた「過ちは繰返しませぬから」という誓いを新たにすることしかできないのかもしれません。しかし、「そのことさえなされなくなったら」と思うと、怖くなります。

戦争を知らない世代の私でさえ、この時期には毎年さまざまな思いを抱きます。若い洛星の生徒たちにとっても、過去の歴史や現在の世界情勢について多くのことを知り、深く考える夏になってほしいと切に願っています。

校長